寒い日はアツアツの鍋料理で体を温めたくなりますよね。うどんが好きな方におすすめの鍋料理が、大阪発祥の「うどんすき」です。名前は聞いたことがあっても、「すき焼きのシメにうどんを入れたもの」だと思い込んでいる人が多いのではないでしょうか?

今回は、うどんすきとはどんな料理なのか、歴史から家庭でのおいしい食べ方までご紹介します。

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大阪名物「うどんすき」とは?

うどんすきとは、鍋にうどんを入れ、鶏肉や海老、ハマグリ、野菜など10種類以上の具材と一緒に煮込んだ鍋料理のこと。「うどんすき」という語感から「すき焼きに入れたうどん」を想像してしまいがちですが、まったく別の料理です。

主役のうどんは煮込んで食べるので、麺は少し太め。かつお節などからとっただしの味付けには塩と薄口醤油、少量のみりんが使用されます。ツルツルとした舌触りと喉ごしが魅力のうどんを具材と一緒に煮込めば、うどんがだしや具材のうまみをたっぷり吸って贅沢な味わいに。さまざまな具材が入った鍋は見た目も鮮やかで、家族で囲む「ハレの日の食事」としてもピッタリです。

■うどんすきは「美々卯」の登録商標

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うどんすきは大阪市の「美々卯」で生まれた料理です。美々卯は200年以上続く料亭で、麺類専門店として「うずらそば」「うどんすき」などの独創的な料理の数々を開発しました。なかでもうどんすきは特に人気を呼び、今では大阪を代表する名物料理となりました。

美々卯のうどんすきは、宗太鰹節、本枯節と利尻昆布でとった贅沢なだし、煮込むほどにしなやかな太打ちうどん、そして新鮮な山海の幸が味わえる逸品です。特にだしにはこだわりが強く、毎日2時間かけてだしをとっています。

「うどんすき」という名称は美々卯によって昭和35年に商標登録されていますが、現在では料理の名前として一般的に使われています。大阪名物としてさまざまな店舗で提供されているので、具材や味付けに注目して食べ比べをしても楽しいでしょう。

家庭で「うどんすき」をおいしく食べるには?

■うどんすきの具材と食べ方

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うどんすきを家庭で作るときは、かつおだしをベースに、薄口醤油とみりんで味をつけて関西風に仕上げましょう。具材は野菜や魚介など好きなものを選んでOKですが、鍋に甘みや風味を加えてくれる白菜やネギ、油揚げはぜひ加えたい食材です。春はたけのこ、夏はハモ、秋はきのこといったように旬の具材を入れると、その季節ならではの味を楽しめます。器に分けたらお好みで七味をかけても◎。

主役のうどんは乾麺、ゆで麺、冷凍麺のどれを使っても構いません。ゆでたてを急速冷凍した冷凍うどんは、コシのある麺を手軽に味わえるのが魅力です。冷凍うどんを使う際は、あらかじめ電子レンジで数分加熱しておくと、鍋が煮立つまでの時間を短縮できますよ!

■でもやっぱり「すき焼きうどん」も捨てがたい!

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うどんは「すき焼きのシメ」の定番です。とてもおいしいので、すき焼きうどんが「うどんすき」として認知されてしまうのも無理はありません。もちろんそのままうどんを投入するだけでもおいしくいただけますが、焼きうどんにしたり、カレールーを足してカレーうどんにアレンジしたりするのもおすすめです。

焼きうどんを作るときは、すき焼きの煮汁が残った鍋に牛脂を少々足し、うどんと長ねぎ・春菊・しいたけなどの具材を一緒に炒めると、汁が煮詰まってより濃厚な風味が楽しめます。

カレーうどんは、残った煮汁にカレールーとネギなどの具材を加えたものを、ゆでたうどんにかけて食べるのがおすすめ。具材のコクが溶け込んだカレーうどんに、胃も心も満足できること間違いなしです。

まとめ

冷え込みが厳しくなるこれからの季節は、うどんを使った鍋料理で体を内側から温めましょう。うどんすきを食べれば野菜や魚介の栄養もしっかり摂れるので、長い秋冬を元気に乗り切れそうです。

冷凍うどんの製造・販売を行うキンレイでは、「おとり寄せコレクション 鍋焼うどん」を販売しています。海老や鶏肉、鱧かまぼこなど9種の具材入りで、本場のうどんすきにも負けない華やかな味わいがご自宅で簡単に楽しめます。

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「お水がいらない 牛すき焼うどん」との食べ比べもおすすめです。牛肉、白菜、人参、白ねぎ、麩の5種類の具材付きで、卵を入れてもおいしく召し上がれます。こだわりの1杯をぜひご賞味ください。

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