コシのある食感となめらかさが特徴的なちゃんぽん麺。見た目は普通の中華麺と似ていますが、「ちゃんぽん麺」と「中華麺」の違いを区別できる方は多くないかもしれません。
そこで今回は、ちゃんぽん麺と中華麺の違いやちゃんぽん麺を使ったナポリタン「ちゃポリタン」などのアレンジレシピをご紹介します。ちゃんぽん麺の特徴を活かして、おいしいアレンジ料理を作りましょう!
ちゃんぽん麺は中華麺と何が違う?
食感や太さに違いがあるちゃんぽん麺と中華麺ですが、定義上は明確な区別はされていません。生めん類の表示に関する公正競争規約では、「中華麺とは小麦粉にかん水(唐灰汁を含む)を加えて練り合わせた後、製麺したものまたは製麺した後加工したもの」と定められており、ちゃんぽん麺もラーメンも「中華麺」の仲間であるという決まりしか存在しないのです。
■「長崎ちゃんぽん」にはしっかり定義がある
ちゃんぽん麺の中でも、「長崎ちゃんぽん」に使用される麺には明確な区別がなされています。一般的な中華麺は、製造過程に炭酸ナトリウムが主成分の「かん水」を使用しますが、長崎ちゃんぽんに使用する麺では「唐灰汁(とうあく)」と呼ばれるかん水の一種を使用しなければなりません。唐灰汁は長崎ちゃんぽん麺独特の風味や味わいを生み出すほか、食欲増進や防腐・殺菌効果などがあるといわれています。
また、唐灰汁の使用以外にも製造場所、使用する小麦粉の質、麺の太さなど細かな製造基準によって長崎ちゃんぽんというブランドは守られています。
おいしさ広がる!ちゃんぽん麺のアレンジレシピ!
■ちゃんぽん麺でナポリタン!?長崎の新名物「ちゃポリタン」
(写真はイメージです)
2013年頃より登場し、今では長崎の新名物として定着している「ちゃポリタン」。写真は通常のナポリタンですが、パスタをちゃんぽん麺に置き換え、具材にかまぼこを追加することで、モチモチ食感の和風ナポリタンが楽しめます!トマトの旨味が食欲をそそる一品です。
【作り方】
サラダ油をひいたフライパンに、玉ネギ・ピーマン・マッシュルーム・かまぼこの順に加えて中火で炒めます。ケチャップを加えて混ぜ合わせたら、ちゃんぽん麺をほぐしながら入れて、軽く炒め合わせて塩・コショウで味を調えたら完成!
【ポイント】
トッピングとしてバジルやチーズをかけると、より風味が豊かになります。また、炒める際に唐辛子を入れればアクセントにも♪
■本格的な「台湾まぜそば」もちゃんぽん麺で!
(写真はイメージです)
辛さと旨味が絶妙に絡み合った台湾まぜそば。ちゃんぽん麺で作ることで食べ応えのある太いちゃんぽん麺とタレや具材がよく絡まり、普通の台湾まぜそばとは少し違った食感が楽しめます。
【作り方】
フライパンにごま油とAを入れて中火にかけ、香りが引き立ってきたらひき肉を加えてパラパラになるまで炒めます。ひき肉がパラパラになってきたらBを加えて汁けがなくなるまで炒り煮にし、ちゃんぽん麺を茹でて水気をきって器に盛ります。ひき肉・野菜・卵黄をのせ、ラー油をかけたら完成!
【ポイント】
食べる際にお酢をかけるとさっぱりとした風味に、ごま油をかけるとよりコクのある味に仕上がります。お好みで刻みのりをのせるのもおすすめです!
■福岡県北九州市の門司港発祥!「ちゃんらー」
「ちゃんらー」とは、うどんのつゆのような和風出汁にちゃんぽん麺を入れ、もやし・キャベツ・肉などをのせたシンプルな麺料理。戦後の貧しい時代に「子どものお小遣いでも食べられるものを」という思いから、福岡県の清美食堂で生まれたといわれています。シンプルであっさりとした味わいのちゃんらーは、夜食や朝ごはんにもぴったりの一品です。
【作り方】
お鍋に水とめんつゆを入れ、お好みの味にして温めます。次にフライパンにごま油を入れて、もやしとちゃんぽん麺を炒め、全体に油が絡まったら作った出汁を入れて沸騰させます。器に麺と汁を入れて、万能ねぎ・ごま・かまぼこをトッピングしたら完成!
【ポイント】
豚バラ・わかめ・チャーシュー・卵などのお好みの具材を入れて、アレンジしてみるのもおすすめです。
まとめ
モチモチとした食感が楽しいちゃんぽん麺は、さまざまなアレンジ料理に使っても、その持ち味を発揮してくれるでしょう。今回ご紹介した調理方法でちゃんぽん麺を味わってみてはいかがでしょうか。
冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、お鍋に入れて温めるだけで専門店さながらの味を楽しめる「お水がいらない長崎ちゃんぽん発祥の店四海樓」を販売しています。鶏ガラ出汁と豚骨出汁がブレンドされたスープは、いつ食べてもホッとするおいしさです。