うどんが有名な地域といえば香川県の讃岐が代表的ですが、それ以外の地域でも、うどんを使ったB級グルメは数多く存在します。今回ご紹介する岡山県津山市のB級グルメ「津山ホルモンうどん」も、そのひとつです。

「日本三大平山城」の津山城でも知られる城下町・津山で生まれた「津山ホルモンうどん」とは、いったいどのようなグルメなのでしょうか。

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津山ホルモンうどんとは?

岡山県津山市発祥の「津山ホルモンうどん」は、熱した鉄板で牛ホルモンと野菜、うどんを焼き合わせ、辛めのタレで味をつけた料理です。ホルモンといえば小腸と大腸の肉を指すケースが一般的ですが、津山ホルモンうどんに使用されるホルモンには胃や腎臓、心臓、子宮などが含まれる場合もあります。

鉄分やカルシウムといった栄養が豊富に含まれるホルモンは、意外にも麺料理との相性が抜群。もちもちとしたうどんと歯ごたえのあるホルモンに新鮮な野菜が交わった独特の食感は、津山ホルモンうどんの大きな魅力です。

津山ホルモンうどんには、1人前につき約80gのホルモンが使用されるのが通常です。それだけでも十分な量ですが、うどんや野菜と一緒なら食べ応えも満点。ホルモン特有の臭みを消し、香ばしく仕上げるタレは、各店舗によって特徴が異なるのがポイントです。お好みの味つけを見つけるのも、津山ホルモンうどんを食べる楽しみとなるでしょう。

■新鮮さがウリ!岡山のホルモン

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津山ホルモンうどんが生まれた背景には、はるか昔から牛肉と密接に結びついていた津山の歴史があります。津山がある中国地方の気候は肉牛の放牧に適しており、昔から牛馬の流通拠点とされていました。日本では明治時代に入るまで牛肉を食べることが禁止されていましたが、津山では牛肉は「薬」であるとして例外的に食べることが認められていたようです。

こうした背景もあってか、津山市内には技術の高い食肉処理場があり、常に新鮮なホルモンを含む食肉を提供できる環境が整っています。ホルモンにとって鮮度はおいしさを決める重要な条件。津山ホルモンうどんは、食肉処理の高い技術を持つ津山ならではのグルメなのです。

津山ホルモンうどんを自宅で作ってみよう

津山ホルモンうどんは、現地の飲食店やご当地グルメフェスなどで味わえますが、その機会が待てないという方は、スーパーで材料を調達して自作してみてはいかがでしょうか?

津山ホルモンうどんは、まず一口サイズに切ったホルモンを焼き、キャベツ、玉ネギ、長ネギ、もやしなどの野菜を入れて炒めたあと、タレで味をつけながらうどんを焼き合わせて作ります。おいしく作るコツは、サラダ油を使わずにホルモンから出る油で野菜を炒めること。もやしのシャキシャキ感を残すなら、他の野菜に火が通ったあとに入れるのがポイントです。

■牛ホルモンは下茹でしなくていい?

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ホルモンを使った料理では、ホルモンを下茹でして余分な脂を取り除くのが一般的ですが、津山ホルモンうどんはホルモンから出る脂を利用して野菜を炒めるため下茹では不要です。下茹でをすると逆に油不足になってしまうので注意しましょう。

また、使用するホルモンの鮮度が落ちていると、特有の臭みで風味が台なしになってしまうことも。スーパーやお肉屋さんでホルモンを買うときは鮮度に注意し、その日のうちに料理しましょう。

■タレは辛め!味つけのポイント

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津山ホルモンうどんには、ホルモンとの相性がいい辛めのタレが使われています。自宅で津山ホルモンうどんを再現するなら、市販のタレのなかでも辛口のものを選ぶのがおすすめ。岡山では「ホルモンうどんのタレ」という商品も売っているので、通販で取り寄せてもいいですね。

また、津山ホルモンうどんをおいしく作るには、野菜の量を少なめにするのがポイントです。野菜を多く入れすぎると、全体的に水っぽくなってしまいます。野菜をたくさん入れたいときは、あらかじめレンジで温めるなどして水気を切っておくといいでしょう。

まとめ

津山で親しまれている津山ホルモンうどんは、おいしいのはもちろん栄養も満点です。冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、さまざまなご当地麺料理を販売しています。スープと麺、具がひとつになっている「お水がいらない」シリーズには、岡山県のおとなり、広島県の名物である「お水がいらない 尾道ラーメン」もラインナップ。ご家庭で本場の味をお楽しみください。

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