美しい日本の伝統「ひな祭り」は、女の子のつつがない成長や無病息災を祈って毎年3月3日に行われ、桃の節句として親しまれています。今回はそんなひな祭りに欠かせない「ハマグリ」にスポットを当て、ひな祭りとハマグリの関係を紐解きつつ、旬の「ひなあられうどん」のレシピをご紹介します。

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旬のハマグリは良縁を招く?

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奈良時代の歴史書「日本書紀」にも登場するなど、古くから日本人に親しまれてきたハマグリ。1対2枚の貝殻をもつ二枚貝であることから、平安時代には「貝合わせ」という対の貝殻を探し当てるゲームにも使用されていたのだとか。また、ハマグリは対になっている貝でないと殻がかみ合わないため、夫婦和合の象徴として祝い事に用いられてきました。以来、女性の幸せを象徴するハマグリはお吸い物などに使われ、ひな祭りの行事食として定着していったのです。

そんなハマグリは良質なたんぱく質のほか、鉄やビタミンB1、ビタミンB2を豊富に含んでおり、貧血予防に効果が期待できます。そのほか、カルシウムやマグネシウム、リン、亜鉛などの栄養素も豊富で、グルタミン酸やグリシン、アラニンなどの旨味成分により潮汁やスープにすると濃厚でおいしい出汁が楽しめます。

■ハマグリをおいしく食べるには......

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春先にかけて旬を迎えるハマグリ。潮干狩りやスーパーで手に入れたハマグリをおいしく食べるには、調理のポイントと気をつけたい注意点があります。

まず、ハマグリはアサリと同様、砂抜きをしましょう。ポイントは3%の塩水に入れて一晩置くこと。3%の塩水は、水500mlに対して塩大さじ1杯を入れると作れます。そこにハマグリを重ならないように入れ、3分の2ほどが浸るようにして冷暗所に置きます。理想は一晩ですが、急いでいる場合は2~3時間ほど置くだけである程度は砂抜きできます。砂抜きしたら、貝同士をこするようにしてしっかりと洗いましょう。

注意点としては、ハマグリにはアノイリナーゼと呼ばれるビタミンB1を壊す酵素のほか、ノロウイルスを含んでいる可能性も高いため、生食を避けてしっかりと加熱すること。加熱処理することで破壊作用が失われ、ノロウイルスも死滅するので安心して食べられます。

ハマグリは加熱した際にあふれ出る旨味が料理を引き立てるので、うどん料理との相性も抜群です。ぜひハマグリのおいしい出汁を使っておいしいうどん料理を作ってみましょう!

ハマグリのお吸い物で作る「ひなあられうどん」レシピ

しっかりと砂抜きしたハマグリと色鮮やかなひなあられをトッピングした「ひなあられうどん」。お好みで菜の花などの旬の野菜を入れるのもおすすめです。

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まとめ

いかがでしたか? 今回はひな祭りとハマグリの関係を紐解きつつ、旬の「ひなあられうどん」のレシピをご紹介しました。ひなあられうどんならシンプルな食材のみで旨味のきいたうどん料理が楽しめるので、いつものうどん料理に飽きた方にもおすすめです。旬の食材を使って、季節感を意識したうどん料理に挑戦してみるのもいいですね。

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