健康で長生きできる身体づくりのためには、規則正しい生活習慣と適度な運動、そしてバランスの取れた食事が欠かせません。どんな栄養も過不足なく摂取することが肝心ですが、日本人の食生活においてはとくに"塩分"の摂りすぎに注意を向ける必要があります。

9月は厚生労働省が定める食生活改善普及運動月間です。普段からバランスのいい食事を心がけているという方もそうでない方も、自分の食生活を見直して、野菜摂取量の増加や減塩に取り組んでみましょう!

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食生活の改善で意識したいこと

私たちが普段の食事で何気なく口にする食品には、さまざまな栄養成分が含まれています。塩分(塩化ナトリウム)は身体にとって大切な成分ですが、摂りすぎると血圧が高くなり、心疾患や脳卒中の引き金になってしまうことも。食事の栄養バランスを考えるなら、健康にいいとされる食品をやみくもに摂取するのではなく、味つけや調理法にも意識を向け、一日に必要な栄養素をまんべんなく摂取することが大切です。

2015年に改訂された「日本人の食事摂取基準」では、一日の塩分摂取量の目標値は成人男性で8.0g、女性で7.0g未満とされていますが、2016年に行われた国民健康・栄養調査では、実際の食塩摂取量は男性、女性ともに摂取目標量を2gほどオーバーしていることが報告されています。うどん料理はヘルシーなイメージがありますが、味つけに使う味噌や醤油は比較的塩分量が高いため、摂りすぎに気をつける必要があるでしょう。

うどん料理は味つけにこだわって減塩しよう

■出汁を使って塩分を"旨味"に置き換える

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塩分を控えておいしいうどんを作るには、つゆに昆布やかつお節、きのこ類から取った出汁をきかせることがポイントです。出汁の旨味を感じられれば、つゆが薄味でも味わいに満足できます。めん料理に含まれる塩分量の大半はつゆによるものなので、血圧が高めの方は摂りすぎに注意しましょう。

また、天ぷらにしてうどんに添えることも多いちくわなどの練り物は、加工の段階で多くの塩分が加えられています。練り物は野菜やわかめなどの具材に置き換えるといいかもしれません。

■トマトやレモンの"酸味"で減塩

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冷やしうどん料理を作る際は、柑橘果汁やトマトなどの酸味をきかせ、うどんをさっぱり仕上げましょう。レモンやすだちをひとしぼりして塩味以外の味を加えれば、塩味が控えめでも物足りなさを解消できます。わさびやショウガなどの薬味を加え、香りも楽しむのもおすすめです。

また、生の野菜や果物にはナトリウムを排出する働きを持つカリウムが多く含まれています。野菜を摂取すれば栄養バランスが整うだけでなく、余分な塩分を身体の外に出すことができるので、うどん料理にもぜひ取り入れたいですね。

■塩分量の少ない調味料を賢く使う

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和食の調理によく使われる味噌や醤油には、多くの塩分が含まれています。うどん料理を作る際も、たまには味噌や醤油の代わりにドレッシングやマヨネーズを使って、いつもと違う味を楽しみながら減塩に取り組みましょう。

減塩のためには、料理を作る際に調味料の計量をしっかり行い、味つけを濃くしすぎないことが大切です。塩分量を考えながら料理を作るのは難しいと感じる方は、ご自宅の調味料を「食塩不使用」や「減塩」表示のあるものに替えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

食生活改善普及運動月間である9月は、いつもより食塩や野菜の摂取量に気をつかって、おいしく、バランスのよい食事を心がけましょう。出汁や果物を賢く使えば、味に妥協することなく減塩ができますよ。

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