旧暦の8月15日にあたる日の夜に月を眺める「十五夜」は、平安時代から続く伝統行事です。十五夜の月は、"中秋の名月"と呼ばれ、お団子やススキの穂を供えてまつる慣習がありました。最近では、卵を満月に見立てた「月見○○」といったメニューを秋限定で販売する飲食店も多いので、月を眺めるよりも「月見○○」を食べることのほうが楽しみという方もいるかもしれませんね。

2018年の中秋の名月は9月24日です。忙しくて月を見る暇がないという方も、月見うどんに大根おろしを加えた「月見おろしうどん」を食べて、お月見気分を味わいましょう!

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「月見おろしうどん」とは?

月見おろしうどんは、人気テレビドラマ『孤独のグルメ』の原作漫画第16話で紹介された、とある讃岐うどん店で実際に販売されているメニューです。月見うどんといえば、温かいうどんの上に生卵を割り入れたシンプルさが魅力。出汁と一緒に卵のコクを楽しむものというイメージがありますが、月見おろしうどんは、さらにたっぷりの大根おろしと揚げ玉、ネギを加えて、味に奥行きを出したもの。具材の組み合わせは何とも不思議ですが、主人公の井之頭五郎も納得のおいしさで、昭和43年の出店以来、多くの食通をうならせています。

温かいうどんに大根おろしをのせるのは、なかなかめずらしい組み合わせですが、つゆを含んでみぞれ状になった大根おろしがうどんとよく絡み、さっぱりしているなかにも食べ応えのある絶妙な相性を発揮するといいます。そこに卵や揚げ玉のコクとネギの爽やかさが加われば、一杯でいくつもの味を楽しめる贅沢なうどんになること間違いナシ。今年の十五夜は、ご家庭で月見おろしうどんを作って、その意外な相性を試してみませんか?

月見おろしうどんを作ってみよう

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月見おろしうどんの具材は、生卵、大根おろし、揚げ玉、ネギの4つです。どれもスーパーで簡単に手に入る材料なので、ご家庭でも作りやすいのが魅力的です。生卵の黄身が満月を表しているので、殻を割るときは平らな面に卵を当ててヒビを入れ、黄身を割らないように注意しながらそっと割れ目を開きましょう。

本家の月見おろしうどんは、細かくすりおろした大根おろしを使っていますが、一般的な大根おろし器よりも目の粗い「鬼おろし器」を使えば、大根のざくざくとした食感が楽しめます。お好みに合わせてアレンジしてみましょう!

■本家のうどんは"手打ち"がこだわり

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漫画でも紹介された讃岐うどん店では、機械を使わず手作業で打った太めのうどんを使用しています。作中で「角が立ってしっかりしている」と評されたそのうどんは、味も食べ応えも一級品。コシが強く、食べれば食べるほどうまみが強くなっていくと評判です。

その味を自宅で再現するのは困難を極めますが、市販のうどんで代用するなら、生めんよりもコシが強い冷凍めんを選ぶといいでしょう。冷凍めんは自然解凍せず、調理するまでしっかりと凍らせておくことがコシを引き出す秘訣です。

■食欲がない日は月見おろしうどん

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大根は消化酵素のジアスターゼを多く含んでおり、弱った胃腸の働きを促進させて、消化不良を解消するといわれています。また、卵は身体の健康に必要な「必須アミノ酸」をバランスよく含んでいるので、健康維持のために積極的に摂取しましょう。

まとめ

たっぷりの大根おろしと卵が入った月見おろしうどんは、風邪や疲れで食欲が落ちているときの食事におすすめです。材料さえあれば家庭で簡単に再現できるので、この秋はぜひ大根おろしと卵の斬新な組み合わせを試してみてくださいね!

冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、「お水がいらない 肉うどん」など、お鍋に移して温めるだけですぐに食べられる具材つきの冷凍うどんを多数販売しています。大根おろしと生卵をプラスして、月見おろしうどん風のアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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