年度末の社会的な区切りとなる3月。春分の頃から4月にかけての気温上昇率は一年でもっとも大きいといわれており、春の訪れを実感するかのように味覚狩りが楽しめる時期でもあります。

今回は、そんな春ならではの味覚が魅力の「潮干狩り」にフォーカス。潮干狩りの起源をはじめ、潮干狩りで獲れる魚介を使った冷凍うどんレシピをご紹介します。知っておくと便利な貝類の下ごしらえ方法も合わせてチェックしてみてくださいね。

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潮干狩りの起源とは?

潮が引いた砂浜でハマグリやアサリなどの貝類を探す「潮干狩り」は、潮の干満の差が大きい大潮に行うのが適しています。秋にも大潮の時期がありますが、潮が引くのは夜間のため、日中に潮干狩りが楽しめるのは春から初夏にかけて。まさに、これからが潮干狩り本番といえます。海の近くに住んでいる方は、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

そんな潮干狩りの起源は、旧暦3月3日の「雛祭り」にあるとされています。雛祭りでは水辺でのお祓いの行事があり、現在でも海辺で貝を拾って遊ぶ風習が残っている地方もあるのだとか。

潮干狩りが一般の庶民に浸透したのは江戸時代といわれており、当時の浮世絵には着物の裾をまくって貝を獲る女性の姿が多く描かれています。また、潮干狩りを題材とした歌舞伎が現在まで演じられていることからも、古き良き日本の伝統行事といえそうです。

「アサリ」と「ハマグリ」は潮干狩りの代表選手

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潮干狩りでは、浅瀬に生息しているアサリを獲るには波打ち際で10cmほど浅く広く掘るのがポイントです。模様がハッキリしていて平べったい形のものは、エサの多い場所で育ったおいしいアサリ。黒っぽい色のアサリは泥臭い味がするので、避けるのが無難です。

アサリにはタウリンや鉄、亜鉛などのミネラルが多く含まれており、コレステロールの低下や動脈硬化を予防する働きがあります。また、ビタミンB12の含有量も豊富で、貧血気味の方にもおすすめできる食材です。

アサリを調理する場合は、一晩かけてじっくりと砂抜きする必要があります。アサリが重ならないよう皿に並べ、一晩(4~7時間)かけて海水または濃度3~3.5%の食塩水に浸しましょう。ちなみに、すぐに食べたいときや急いでいるときにおすすめの、砂抜きが簡単にできる裏技もあります。
①50℃のお湯にアサリを入れ、3分待つ
②お湯に浸した状態でアサリ同士を1分ほどこすり合わせる
③アサリをお湯から取り出し、水洗いをする
お湯の温度が50℃以上だとアサリが死んでしまう可能性があるため、「50℃」をしっかりと守るのがポイントです。

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アサリよりも実が大きいハマグリは、丸みのある三角形の二枚貝。アサリより沖合の干潟に生息しているため、潮干狩りの際は干潮のときに深めに掘って探すのがポイントです。栄養価はアサリとほぼ同じで、貧血や動脈硬化などの予防が期待できます。砂抜き方法もアサリと同様。しっかりと砂抜きしましょう。

潮干狩りのマナーとしては、訪れる地域のルールをしっかり守ることが大切です。2cm以下のアサリやハマグリは海に戻すといった規定や、採捕するエリアが決まっていたり有料でアサリを獲ることが認められていたりするところもあるので、地域ごとのルールを事前に調べておくと安心です。不安なときは、地元の漁協組合に問い合わせてみましょう。

貝の旨味が凝縮!「アサリ入り冷凍うどん」レシピ

潮干狩りで獲れた貝類は、冷凍うどんの具材としてもおいしく食べられます。ここからは、アサリを使った冷凍うどんレシピをご紹介します。アサリはこの時期になるとスーパーなどでも多く出回るので、この機会にぜひ作ってみてくださいね。

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まとめ

いかがでしたか? 今回は潮干狩りシーズンに合わせ、旬の食材を使った冷凍うどんレシピをご紹介しました。冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、そうだかつお節、さば節、いわし節、真昆布などを使用したおいしい出汁が自慢の「お水がいらない 鍋焼きうどん」がラインナップしています。お鍋に入れて温めるだけで食べられるお手軽さも◎! 気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。 

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