日本の郷土料理として古くから親しまれているうどん。日本人にとってはなじみ深いうどんですが、近年では海外の方からも注目される日本食として人気を集めています。日本政府観光局のデータによると、2016年1~10月の時点で訪日外客数は約213万6,000人、2017年10月には21.5%増しの約259万5,000人となっています。日本に訪れる最大の理由として挙げられるほど、海外の方から注目されているのが「日本食」です。
今回はその中から「うどん」をピックアップし、外国人がうどんを食べたときの反応や、海外展開しているうどん屋情報をご紹介。知られざるうどんの魅力に迫っていきましょう。
海外うどん事情が知りたい!
すでに海外進出を果たしている人気の高い日本食「うどん」は、海外でのラーメンブームに続いて、アメリカをはじめアジア各国で注目されている日本食です。2016年には、英紙の『The Independent(ザ・インディペンデント)』が香川県に記者を派遣し、麺の作り方からうどんを徹底分析したほど。ニューヨークで有名なグルメサイト『New York EATER(ニューヨーク イーター)』は、「We are bored with Ra-men. What's next?(ラーメンには飽きた。次はなんだ⁉)」と呼びかけているそうです。
そんな『New York EATER』や『Bi-DAILY SUN(ビー デイリー サン)』は、「ラーメンに次ぐジャパニーズ・ヌードル」としてうどんを挙げています。麺をすすることが苦手な外国人の方にとって、柔らかな歯ごたえのうどんは魅力的なのかもしれません。ここからは、アメリカ合衆国とインドネシアに展開しているうどん屋の特徴をご紹介します。
■アメリカ合衆国・ロサンゼルス州 丸亀もんぞう
アメリカのロサンゼルス州にあるのは、2013年からオープンしているうどん屋「丸亀もんぞう」。店内はオープンキッチンになっており、職人がうどんを打つ姿を間近で見ることができます。メニューも個性的で、味噌カルボナーラうどんや、明太子バターうどんなど、現地の人が喜びそうなバリエーションも魅力です。
■インドネシア 丸亀製麺
インドネシアの文化に合わせたうどんを提供している丸亀製麺。インドネシアはさまざまな宗教を信仰する人がいるため、どの宗派の方にもうどんを楽しんでもらえるよう、「食材に豚肉は使用しない」「衛生的で高い安全性を確保するため審査にかける」など、現地の方に受け入れられやすい工夫を取り入れています。また、インドネシア独特の気候に合わせて生唐辛子をフリートッピングとして提供しているのだとか。
うどんを食べる外国人の反応はいかに!?
海外でブームになるほどの人気を誇るうどんですが、実際に日本でうどんを食べた方はどのような反応を見せているのでしょうか。
はなまるうどんを食べた外国人の反応は、
「うどんはラーメンより健康的だと思うよ」
「家族で日本に旅行に行ったけど、うどんがおいしすぎて滞在中ずっと食べていたよ」
「すごくおいしい。うどんは非常に健康的な料理に見えるよ!」
といった感じ。「うどん=健康的な食事」と捉えている外国人の方が多いようですね。
■これからも各国で期待されるうどん
各国でうどんが注目され始めたとはいえ、海外展開する店舗数が少ないのも事実です。和食レストランが多いニューヨークやロンドンでもうどん屋は一握りほどの店舗数しかありませんが、現地の和食居酒屋で食べられるうどんなどが人気を集めているようです。
また、外国の方から高い支持を得ている「Anime News Network(アニメニューズネットワーク)」でもうどん関連のアニメが取り上げられており、今後さらにうどんの認知度が上がることが期待されます。世界中から愛されるメニューとして、その地位を確立する日はそう遠くはないかもしれません。
まとめ
日本のうどんが、健康志向の外国人の方からも注目されているとは驚きです。2020年のオリンピック開催に向けて、海外からの旅行者の増加に比例してうどんへの注目度も高まっていくことでしょう。外国の方から「おすすめのうどん屋さんはどこですか?」と聞かれる機会も増えそうですね。
海外展開しているうどん屋が使用しているのは、太くてコシがある麺。日本人のみならず、外国の方にも人気のようです。冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイでは、モチモチした食感がやみつきになる冷凍うどん料理を豊富に取りそろえています。外国のうどんブームに乗って、ぜひおいしいうどんを堪能してみてはいかがでしょうか。