夏の疲れが蓄積して、体調をくずしやすいとされる9月。朝食をしっかりとり、睡眠時間や生活のリズムを整えることが重要です。

今回は、厚生労働省が定めている「健康増進普及月間」と「食生活改善普及運動」に焦点をあてます。また、「食生活改善普及運動月間」にちなみ、季節や体質に合わせて取り入れられる薬膳とその効果をご紹介。食生活を見直したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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「健康増進普及月間」の目的とは?

厚生労働省では、「健康増進普及月間」を設けています。これは「生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙など個人の生活習慣の改善の重要性についての国民一人ひとりの理解を深め、さらにその健康づくりの実践を促進するため」のもので、毎年9月1日から30日までの1ヶ月を「食生活改善普及運動月間」に定めています。

平成29年度の「食生活改善普及運動月間」のテーマは、「食事をおいしく、バランスよく」。ここでは、多様な食品から必要な栄養素をバランスよくとることに加え、「野菜摂取量の増加」「食塩摂取量の減少」および「牛乳・乳製品摂取量の増加」を目標としています。

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※厚生労働省HPより

よく聞く「薬膳」って何?

書籍によると、中国の古い医学書にある発想から生まれた「薬膳」は、漢方の理論に基づき体質や体調や症状、季節などに合わせてレシピをつくるオーダーメイドの食事を指します。難しく考えがちですが、基本はいたってシンプル。健康を維持するために大切なことは、食材の旬を知り、自然界にあるものを食べること。「その土地で、その季節にできるものが、その土地に生きる私たちにとっても一番いいもの」という"身土不二(しんどふじ)"の考えからきています。食の選択肢が多い現代だからこそ、旬を感じ、自分の身体と向き合うことが重要なのですね。

気になる「秋」の食材キーワード

秋は空気が乾燥し、植物も枯れ始める季節です。人間の身体も同様に乾いていき、冬にかけて風をひきやすくなります。辛いものや刺激の強いものは身体を乾燥させてしまう原因になるので控えめに。夏に消耗した体力を補うために、滋養強壮効果が期待できる旬の山芋などを取り入れるのもおすすめです。

■体の調子を整える「秋の白い食材」

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ここでは、うどん料理にも相性のいい白ゴマとレンコンをピックアップ。お腹の調子を整え、免疫力をサポートする働きがある食材です。「体力が落ちてきたな......」と感じる方は、積極的に取り入れてみましょう。肌の乾燥や便秘の予防にも有効です。

■"山のうなぎ"とも呼ばれる「山芋」

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疲労回復、滋養強壮など、元気がほしい方には、「山のうなぎ」と呼ばれるほどスタミナ満点で消化のよい山芋がおすすめです。うどんに入れるときは、すりおろして「とろろうどん」にしてもいいですね。

■漢方の観点で考える「男性の養生」

薬膳・漢方の文献によると、漢方の世界では男性の一生の体調変化は8年周期と考えられています。男性は外に出て身体を使うことが多いため、生命エネルギーを蓄えて体力をつけることが大切。うどん料理にも取り入れやすい山芋をはじめ、舞茸、鶏肉、イカ、キャベツなどがおすすめです。

■漢方の観点で考える「女性の養生」

女性の場合、薬膳・漢方の文献によれば一生の体調変化は7年周期と言われています。女性は月経や妊娠、出産というメカニズムを備えているため、冷えやストレスに敏感。女性ホルモンや自律神経のバランスをくずしがちです。うどんにも合う菊花や菜の花、梅、海老などの食材を取り入れ、気力と体力を高めていきましょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は「薬膳」と「漢方」についてご紹介しました。ご自身の健康を考えるのはとても大切なこと。いつものうどん料理に旬の食材を加えてみたり、その日の体調に合わせて食材を選んでみたり......。食べ物が持つ効能を調べ、身体が内側から元気になるイメージを持ってみてくださいね。

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