みなさんは、「土用の丑の日」というと何をイメージしますか? なんとなく、「ウナギを食べる日......?」と思われている方は多いのではないでしょうか。

今回は、あまり知られていない「土用の丑の日」にスポットをあて、その歴史やウナギをはじめ「う」が付く食べ物を食べるといいとされる理由についてご紹介します。

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2017年は7月25日!「土用の丑の日」

暦の上で「土用(どよう)」と呼ばれる期間は、立春・立夏・立秋・立冬の前のそれぞれ約18日間を指します。一番広く知られている土用の丑の日は「夏の土用」ですが、実はそれぞれの季節に土用の丑の日があります。夏の土用は立秋前の猛暑の頃のため、昔から食養生の習わしがあり、今年は一の丑が7月25日、二の丑が8月6日にあたります。

猛暑の最中にある土用の丑の日には、「栄養をつけて暑い夏を乗り切るためにウナギを食べるといい」とされており、江戸時代の学者・平賀源内が「夏の客足が減るウナギ屋のために発案した広告宣伝」が始まりといわれています(諸説あります)。

ウナギの栄養素に注目してみると、目の働きをサポートするビタミンA、疲労回復や皮膚などの健康を保つ効果が期待できるビタミンB群をはじめ、鉄や亜鉛、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

また栄養価が高いウナギの他にも、丑の日に「う」が付く食べ物を食べると縁起がいいとされており、「うどん」「梅干し」「瓜」などが挙げられます。最近では、「丑(うし)」にちなんで牛肉メニュー(牛肉ステーキや焼き肉、ビーフカレーなど)を選ぶ方もいるようです。

■縁起がいい!?「う」の付く「うどん」を食べよう!

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「う」が付く食べ物といえば......そう、うどんです。うどん好きなら一番に思い浮かべた方も多いのではないでしょうか? うどんの歴史も古く、縁起のいい食べ物として昔から親しまれていたこともうなずけます。うどんと相性のいい梅干しや瓜(キュウリ)、うずらの卵などをトッピングにしてもいいですね。焼きうどんをつくるときは、ウインナーを具材にするのもおすすめです。日本ならではの行事に合わせて、アレンジの幅が広いうどん料理を楽しんでみてくださいね。

■同日に「うま味調味料の日」!旨味って何?

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今年の土用の丑の日と同日は、「うま味調味料の日」でもあります。今から100年ほど前に、昆布出汁の旨味成分の研究からグルタミン酸が「旨味」であることを発見した池田菊苗博士は、研究結果をもとに使用しやすい調味料にすることに成功。その後、特許化された日が7月25日で、翌年から調味料として商品化・発売されたといわれています。

昆布のグルタミン酸、鰹節のイノシン酸、椎茸のグアニル酸などが旨味の役割を持っています。忙しい日は調味料に頼る場面も多いと思いますが、しっかりと素材の旨味を感じたい方は、昆布や鰹節から旨味を引き出す一手間を加えてみることをおすすめします。

旨味を加えることで、減塩料理の物足りなさを補い、おいしく食べられるという結果も報告されているので、「う」が付く食べ物にちなんで「旨味」を取り入れてみるのもいいですね。

まとめ

今回は土用の丑の日の歴史と「う」が付く食材についてご紹介しました。ちょっとした知識が豊かな食生活につながることもあるので、あらためて日本ならではの食文化に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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