海外で人気がある日本のめん料理といえば「ラーメン」が有名ですが、近年ではヘルシー志向の外国人の間で「うどん」の人気が高まっています。今後は「うどん旅」を目的として日本を訪れる外国人が増えるかもしれません。

もし外国人に「おいしいうどん」を聞かれたとき、あなたならどんなうどんをおすすめしますか? 今回は外国人にうどんの人気が広がった背景と、人気の味付けやトッピングをご紹介します。

shutterstock_190224848.jpg

海外で高まる「うどん」の人気

日本の「うどん」はすでにアジア諸国で高い知名度を誇っていますが、近年ではその流行が欧米諸国にも広がりつつあります。そのきっかけとなったのが、大手うどんチェーン店の海外進出。日本のうどんチェーン店は積極的に海外展開を行っており、現在ではロシアやオセアニア、アメリカ本土にも店舗を拡大しています。

また、うどんはラーメンと比べて価格が低いことも外国人から支持される理由のひとつ。あるうどんチェーン店は、ハワイでは「かけうどん」を約500円で、屋台文化が発達しているタイでは「温玉ぶっかけうどん」を200円前後で、というように、現地の物価に合わせた価格で販売しています。海外でも日本と同じようにトッピングを自分で選ぶセルフ方式がとられており、提供までに時間がかからない点も評判です。

日本国内では、本場の味を求めて香川県を訪れる外国人が増えています。台湾や韓国からのツアーの行程には「うどん作り体験」が組み込まれているほどです。このように、外国人にも注目される日本のうどんですが、具体的にはどのようなうどんが好まれているのでしょうか?

■海外の店舗で人気なのは肉うどんや天ぷらうどん

shutterstock_1411132190.jpg

海外において「天ぷら」は、「寿司」と並ぶ代表的な日本食のひとつです。うどんチェーン店の海外店舗では、うどんを注文せず天ぷらだけを食べるお客さんも少なくないといいます。初めてうどんを食べる外国人におすすめするなら「天ぷらうどん」がピッタリでしょう。

日常的によくお肉を食べる文化圏の方には、かけうどんに甘く煮つけた牛肉や豚肉をトッピングした「肉うどん」が人気です。また、近年では甘くて食べやすい日本の「カレーライス」も外国人に人気があるため、その影響でカレーうどんを好きになる外国人も多いようです。ただ、味が濃いので天ぷらや肉うどんよりは好き嫌いが分かれるところ。「日本のカレーが好き」という方には提案してみましょう。

■「月見」や「わかめ」は外国人に不人気?

shutterstock_1212029377.jpg

外国人にとって、生卵は「サルモネラ菌による食中毒のリスク」がある食材です。日本の卵は衛生管理が行き届いているので安全ですが、生卵が入った「月見うどん」には抵抗感を示す方も多いでしょう。また、とろろ昆布やわかめなどの海藻も、普段の食生活で馴染みがないので不人気です。

外国人が第一印象で苦手意識を持つ日本の食材には、独特な香りを放つ納豆や、イクラ、たらこなどの魚卵、「木の根を食べさせられた」などと誤解を招きやすいごぼうなどがあります。

世界各地でローカライズされたうどんも魅力的

日本のうどんは、やさしく香るだしでコシのあるめんを食べる素朴さが魅力ですが、スパイシーな味付けが好まれる国では「物足りない」と評されることも。そこで生まれたのが、各地の食文化に合わせて開発されたうどんです。

前述のうどんチェーン店では、中国の店舗ではトマトベース、タイではトムヤムスープをベースにした地域限定のうどんを販売しています。無料でトッピングできる薬味も、パクチーや生唐辛子など国によって異なるものが用意されており、自分の好みで味を調整できるようになっているのだとか。海外に行ったら、日本で食べるものとは違ったうどんを食べてみたいですね。

まとめ

うどんは「小腹がすいたとき気軽に食べられる日本食」として外国人にも愛される料理になるでしょう。訪日外国人からいつおすすめのうどんを聞かれても答えられるように、海外と日本の食文化の違いを理解しておきたいですね。

冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、外国人からの人気も高い「お水がいらない 肉うどん」など具材付きの冷凍うどんを多数販売しています。外国からのお客さまを料理でおもてなしする機会には、ぜひ利用してみてくださいね!

肉うどんシズル.jpg


キンレイのオンラインショップはこちら