<うどんの思い出エピソード>
うどんの思い出はいつも私の胸の中にあります。
私が中学生の頃、今は亡き母は新聞代金の集金を仕事にしていました。
ある日「暗くなると集めたお金が心配で怖くなる」と言う母に、それなら私もと、一緒に毎月末に回ることにしたのです。
行ってみると集金は一度ではなかなか済まず、留守宅や「今度にして」と言われることが多く、母の仕事の大変さがわかりました。
それでも仕事が終った午後9時頃には、母はいつもうどん屋に連れて行ってくれました。
寒い夜は体中冷え切っていましたが、あったかいうどんがあまりにもおいしくて疲れが吹っ飛びました。
とろろ昆布が入った質素なうどんでしたが、母の「ありがとう、いつも悪いね」という言葉と共に、
だしのよくきいた味は忘れることがありません。
出典元:ABCラジオ「おはようパーソナリティ 道上洋三です」うどんの思い出コーナーへのお便り
<エピソードを読んで、、、>
お母さんを心配する優しさが胸にジンときます。とろろ昆布うどんをたべる度に、その風景がよみがえるのかもしれませんね。