クリスマスやお正月など、何かと出費がかさむ時期が通り過ぎ、生活のペースが戻る2月。年末年始のちょっとした贅沢の積み重ねで、家計に余裕がないという方も多いのではないでしょうか?
「節約しよう」という意識が頭にあると、どうしても食事の栄養バランスが偏りがちに。そこで今回は、節約を考えながらも、身体に必要な栄養素をしっかり摂れるうどん料理のアイデアをご紹介します。
消費が落ち込む「二八(ニッパチ)」の法則
2月は忘新年会やお正月などの消費の反動で、外食やファッション、旅行やレジャーなどのいわゆる「プチ贅沢」を我慢しようという方が多くなる時期です。また、8月は暑さで購買意欲が下がったり、お盆に家で過ごす時間が長くなったりすることから、飲食やサービス、小売などの業界で閑散期に。社会全体で消費が落ち込む2月と8月は、合わせて「二八(ニッパチ)」と呼ばれています。
普段はコンビニやスーパーで食事を調達している方の中にも、「節約のために自炊をしよう」と意気込んでいる方がいらっしゃるのではないでしょうか。節約料理で気をつけなければいけないのは、ご飯やパン、めん類などの炭水化物ばかりを摂り、食事の栄養バランスが乱れてしまうことです。節約のために自炊をするなら、スーパーで手に入る食材を上手に使い、お腹も心も満たされる食生活を心がけましょう。
冷凍うどんは節約料理に最適
冷凍うどんは安く買えて保存がきくうえ、アレンジの自由度も高いので飽きずに食べられることが魅力です。ここからは肉や魚、野菜などの具材を適度に加えつつ、家にある調味料で作れる節約うどん料理のアイデアをご紹介します。
■「釜玉うどん」はかつお節で栄養価と風味をアップ
ゆでたうどんに生卵をかけ、めんつゆで味をつける「釜玉うどん」は、簡単に作れておいしいうどん料理の代表格。釜玉うどんを作るなら、良質なタンパク質を多く含む「かつお節」を入れましょう。良質なタンパク質は筋肉や血液、骨など身体の組織をつくるのに欠かせない栄養素です。そのほか、高血圧を予防するカリウムや、日本人に不足しがちなカルシウムも含んでいます。
かつお節さえあれば、めんつゆやだしがなくても風味豊かな釜玉うどんを作ることができることも嬉しいポイント。めんつゆを使わない場合は醤油と砂糖を3:1の割合で混ぜ合わせ、耐熱容器で30秒ほど加熱し、つゆを作りましょう。仕上げに小口切りの小ねぎを乗せると、見た目も風味も華やかになります。
■冷蔵庫にあるもので「ペペロンチーノうどん」
ペペロンチーノはニンニクとオリーブオイル、鷹の爪、塩コショウさえあれば作れる「究極の節約料理」です。スパゲッティより過熱時間が短い冷凍うどんを使って、光熱費も節約しませんか?
ペペロンチーノうどんのレシピは至ってシンプル。薄切りにしたニンニクとオリーブオイルをフライパンで加熱し、香りを立たせたら鷹の爪を適量加えます。あとは、電子レンジで加熱したうどんを入れ、塩コショウで味を調えるだけ。冷蔵庫にベーコンやきのこ類、野菜があれば、食べやすいサイズに切り、うどんを入れる前にフライパンで炒め合わせましょう。
しめじや椎茸、エリンギなどのきのこ類には、便秘の予防・改善に効果があるといわれる食物繊維が豊富に含まれます。きのこは水分が多いため、うどんを加えた後に醤油を回しかけるとおいしく仕上がりますよ。
■節約生活のもう一品に「うどん入りとん平焼き」
とん平焼きは関西地方を中心に食べられている料理で、豚肉と野菜を炒め、オムレツのように卵で包んだ形が一般的です。体力を使う仕事をしている方や、育ち盛りの家族がいる場合には、具材としてうどんを加えボリューム満点のおかずに仕上げましょう。
材料(2人分)は、冷凍うどん1玉と卵3個、豚肉こま切れ50gとニラ少々。調味料には、塩、おろしニンニク少々、醤油、マヨネーズ、サラダ油、オイスターソース、盛り付け用に中濃ソース、ケチャップを用意します。
まずは下ごしらえとして、ニラを2cmほどの長さに切り、冷凍うどんは電子レンジで加熱するか、鍋でゆでます。豚肉には軽く塩を振り、おろしニンニクを少々揉みこんでおきましょう。卵は割り、醤油とマヨネーズ(各小さじ1)を加えて混ぜ合わせておきます。
下ごしらえが済んだらフライパンを熱し、サラダ油(適量)で豚肉を炒めます。7割ほど火が通ったらうどんとニラを入れ、オイスターソース(小さじ1)を加えて強火で1~2分炒めましょう。
次に、卵液を半分加えフライパンを揺すりながらかき混ぜます。残り半分の卵液を加えたら卵が半熟状態になるまで炒め、弱火にしてフタをし、好みの固さになるまで蒸し焼きに。最後に、フライパンの中で卵を半分に折るようにして三日月形にしたら、お皿に移して中濃ソース、ケチャップ、マヨネーズ(盛り付け用には分量外)をかけて完成です。お好みでかつお節、青のり(分量外)をかけても◎。
まとめ
節約料理はどうしてもワンパターンになりがちですが、冷凍うどんと家にある調味料を上手に組み合わせることでレパートリーはぐんと広がります。栄養バランスも考慮に入れつつ、賢く節約料理を楽しんでくださいね。
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