まぜご飯やみそ汁、酢の物など、和食に幅広く使われている「わかめ」。うどんやラーメンのトッピングとしてもおなじみですが、うどんのトッピングに適した海藻はわかめだけではありません。
うどんに「めかぶ」や「もずく」を乗せれば、わかめより強い磯の香りとツルツルした食感が楽しめます。今回はミネラルや食物繊維などをおいしく摂れる「海藻たっぷりうどん」の作り方をご紹介します。
ミネラルたっぷり!海藻の魅力
四方を海で囲まれた日本では、海藻は古くから貴重な栄養源として食事に取り入れられてきました。サラダや汁物などの料理で幅広く使われている「わかめ」や、その根元部分である「めかぶ」、だしとしても和食に欠かせない「昆布」など、種類はさまざまです。
磯の香りとツルツルとした食感で料理のアクセントになる海藻ですが、その栄養価の高さも見逃せない魅力のひとつ。海藻には水溶性食物繊維が豊富に含まれており、血糖値の上昇を抑えて糖尿病や肥満の予防と改善に効果が期待できます。また、皮膚や粘膜の細胞の健康を保つビタミンAやビタミンB2、シミやそばかすを防いで肌の白さを保つビタミンC、日焼けの原因となる紫外線を吸収する働きがあるとされるフロロタンニン(海藻タンニン)も含みます。
生活習慣病の予防と美容のためにも、海藻を普段の食事に取り入れましょう。うどん料理に海藻をトッピングすれば、海藻に含まれる栄養素を気軽に摂取できますよ!
■海藻を練りこんで作ったうどんも魅力的
海藻はうどんのトッピングとしてだけでなく、めんの材料としても用いられています。宮城県東松島市の「のりうどん」は、過去に何度も皇室に献上されている良質なのりを粉末にして、生地にねりこんだもの。うどんというよりそばに近い色をしていますが、しっかりした歯ごたえと、豊かな香りが特徴で、地域の名物となっています。
沖縄県の「もずくうどん」は、もずくと小麦だけで作られているにもかかわらず、もずくのぬめり成分がつなぎの役割を果たし、めんに独特のコシがあります。冷たいつゆでツルっと食べるのがおいしい食べ方です。
■塩蔵わかめ、塩蔵もずくの塩抜き
スーパーなどで売られている海藻には、水洗いで食べられる「生」と水で戻す「乾燥」、そして塩抜きが必要な「塩蔵」があります。塩蔵わかめや塩蔵もずくは、好みの塩気まで塩抜きをして料理に使用しましょう。
【わかめの塩抜きの手順】
1.大きめのボールに水をたっぷり入れ、塩蔵わかめを浸す
2.1分おきに水を替えながら、計3分ほど様子を見る
このとき、流水で常に水を循環させる場合は放置しておいても問題ありません。
3.3分経過したら手でギュッと絞って水気を切る
塩蔵わかめは塩抜きするとボリュームが3倍程度に増えるので分量に注意しましょう。
【もずくの塩抜きの手順】
1.もずくをザルに入れ、流水で表面の塩分を洗い流すように1分間ほどもみ洗いをする
2.水をたっぷり入れたボールに、もずくを5分~10分間つける
3.もずくを水切りし、再度流水で1分ほど洗う
もずくのぬめりには、健康成分として注目されている「フコイダン」や「アルギン酸」が多く含まれています。塩抜きで水洗いする際は、ぬめり成分を落としすぎないように注意しましょう。
生もずくを使った「海藻たっぷりうどん」のレシピ
海藻は加熱しなくても、塩抜きや水洗いをするだけですぐに食べられます。食事の栄養バランスを考えて、いろいろな料理にわかめやもずくをトッピングしてはいかがでしょうか?
まとめ
もずくやめかぶなどの海藻は、磯の香りと独特の食感で料理にアクセントを加えてくれます。今度うどんを食べるときは、ぜひお好みの海藻をトッピングしてみましょう。
冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、だし、めん、具材がひとつになった「お水がいらない 鍋焼うどん」を販売しています。そうだかつお節やさば節、真昆布などからとった黄金だしは、わかめやもずくなどの海藻ともマッチしますよ。