手羽先、味噌カツ、ひつまぶしなど、おいしいグルメには事欠かない都市・名古屋。ピリッとした辛さが魅力の「台湾ラーメン」も、名古屋が誇るご当地グルメのひとつです。しかしこの台湾ラーメン、最近では進化を遂げ、「台湾まぜそば」「台湾ちゃんぽん」という形で提供するお店もあるのだとか。
台湾ちゃんぽんがいったいどのようなメニューなのか、気になる方も多いはず。この記事では、台湾ラーメン、台湾ちゃんぽんを筆頭とした名古屋のユニークな麺料理についてご紹介します。
独自の食文化が楽しい「名古屋グルメ」
東京と大阪の中間にある愛知県名古屋市では、東京とも大阪とも違うオリジナリティあふれるグルメが数多く存在します。
なぜ、名古屋にはこのような独自の食文化が存在するのでしょうか。その秘密をひもとくカギとなるのが、「赤味噌」とも呼ばれる「豆味噌」の存在です。豆味噌の消費量は、全国で消費される味噌全体の約5%に留まりますが、そのほとんどが東海地方で生産・消費されており、名古屋の人にとっては馴染みの味。豆味噌は劣化しにくく栄養価も高いので、この地で生まれた織田信長や豊臣秀吉といった武将たちにも親しまれていたようです。
名古屋人の"濃い口"嗜好に影響を与えた豆味噌の存在を抜きに、名古屋グルメは語れません。「名古屋めし=味噌味」と思い浮かべる人も多いほどに、濃厚な味付けが特徴の料理が目立つのは、甘辛くて香ばしい豆味噌が名古屋の食文化にしっかり根付いているからなのです。
■台湾ラーメンの派生グルメ・まぜそば&ちゃんぽんは必食!
名古屋市内の台湾料理店「味仙」で生まれた台湾ラーメンは、昭和40年代頃に従業員のまかないとして作られたのがきっかけです。
台湾ラーメンには、他のご当地ラーメンにはないトッピング「台湾ミンチ」が乗っています。台湾ミンチとは、豚ひき肉にニンニクやショウガ、ネギなどの具材を加えたピリ辛の肉味噌のことで、しょうゆベースのスープとの相性は抜群です。最近では、この台湾ミンチを用いた「台湾まぜそば」も全国的な人気を集めています。
また、名古屋市内のちゃんぽん専門店では、コクのあるスープと台湾ミンチの辛さがマッチした「台湾ちゃんぽん」も提供されています。野菜をたっぷり食べられる「ちゃんぽん」とピリ辛の風味が食欲をそそる「台湾ラーメン」の特徴が一度に味わえるオリジナルのメニューなので、名古屋に行ったときはぜひ食べてみたいですね。
まだまだある!名古屋のご当地麺料理
独自の食文化が発達している名古屋では、台湾ラーメン・台湾ちゃんぽん以外にもユニークなご当地麺料理がたくさんあります。そのなかから、特におすすめしたいグルメをご紹介します。
■アツアツ!「鉄板ナポリタン」
ナポリタンをアツアツの鉄板で提供する「鉄板ナポリタン(別名:イタリアンスパゲティ)」は名古屋の喫茶店の定番メニューです。昭和30年代後半に、とある喫茶店の経営者が、「せっかく作ったナポリタンが途中で冷めないように」と熱した鉄板の上に乗せたことがきっかけで生まれた料理です。
ピーマン、玉ねぎ、赤ウィンナーといった具材が入ったケチャップ味のスパゲティを、とき卵を流し込んだ鉄板に乗せるのが王道。卵が柔らかいうちにかき混ぜて、カルボナーラ風にして食べるのも楽しみ方のひとつ。
■食べ応え満点!あんかけスパゲティ
2.2ミリの極太パスタに豊富な具材が入ったあんを乗せた「あんかけスパゲティ」も、食べ応え満点の名古屋グルメ。昭和30年代、「スパゲティハウス ヨコイ」の創業者が、イタリアの家庭料理から発想を得て考案した一皿が元祖といわれています。今では、愛知県内に多くの専門店が登場するほどの人気グルメへと発展しました。
牛肉や野菜をじっくり煮込んで作ったあんかけソースは、とろみのなかにコクがあり、太めのパスタとよく合います。コショウがきいた味付けはほどよくスパイシーで、食欲をそそります。
まとめ
独自の食文化が発展した名古屋には「台湾ちゃんぽん」をはじめ、他の街では見られないような独特の麺料理が数多く存在します。名古屋に足を運んだ際には、ぜひ味わってみてください。
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