ちゃんぽんを提供するお店に行くと、卓上に複数の調味料が置いてあるのをよく目にします。そのラインナップはコショウや酢など麺料理にはおなじみのものから、ソースやからしなどのちょっと珍しいものまでさまざまです。
ちゃんぽん発祥の地・長崎では、ちゃんぽんにソースを加えて食べる人もいるのだとか。ちゃんぽんの新しい魅力を発見したい方は、卓上の調味料で「味変」を試してみてはいかがでしょうか。
ちゃんぽんにソースは合う?
豚骨と鶏がらからとったダシに、魚介と野菜の甘みが加わったちゃんぽん。素材の風味を活かして作られたちゃんぽんのスープには、最後の一口までしっかりうまみが詰まっています。しかし、ちゃんぽんには野菜がどっさり入っているので、途中で味を変えたくなることもありますよね。
ちゃんぽん発祥の地・長崎では、ちゃんぽんにソースをかけて食べる人もいるようです。ちゃんぽんや皿うどんはほかの麺料理と比べて「甘み」が強いので、酸味のきいたソースを加えることで味が引き締まるのだとか。ここでいう「ソース」は、トンカツにかけるようなドロッとしたものではなく、サラサラしたウスターソース。今度ちゃんぽんを食べる機会があれば「ちゃんぽんにウスターソース」を試してみてはいかがでしょうか。
■お店に置かれているソースはもともと皿うどん用
ちゃんぽんと皿うどんは、長崎の中華料理屋「四海樓」の初代である陳平順さんによって生み出されました。皿うどんは、時代が明治から大正に移り変わるころ、国内で生産が盛んになりつつあったソースに合う麺料理としてちゃんぽんをベースに開発されたものです。長崎では現在でも皿うどんにはソースをかけて食べるのが定番になっています。
ちゃんぽんのお店に置かれているソースは、皿うどんにかけるためのものだったのですね。ちゃんぽんと皿うどんは味付けがほぼ同じなので、ちゃんぽんにかけても違和感がないのは当然といえば当然かもしれません。
卓上の調味料で「味変」を試してみよう
■気軽に試せる「白コショウ」「ラー油」「酢」
白コショウは醤油や塩で味付けした麺料理によく合います。スープの個性を活かしつつ味にアクセントをつけられるので、ミスマッチを恐れることなく気軽に使えるのが魅力ですね。ピリ辛で風味豊かなラー油も野菜がたっぷり入ったちゃんぽんと相性抜群です。
さっぱりとした味付けが好きな方には、酢がおすすめです。全国にはさまざまなご当地ちゃんぽんがありますが、滋賀県の「近江ちゃんぽん」は酢をかけてさっぱりと食べるのがスタンダード。まだ試したことがない方は、少量から試してみてはいかがでしょうか?
■終盤でちょっと味を変えたいときは「からし」
(画像はかた焼きそば)
長崎で皿うどんにかけるものといったらソースですが、それ以外の地域では「かた焼きそば」を食べる際に酢とからしを使うのが一般的です。ちゃんぽんや皿うどんを提供する店でもからしを置いていることがあるので、味を変えたいときは少量をスープに溶かしてみましょう。少しの量でも結構辛いので、ちょっとずつ加えるのがポイントです。
中華料理に分類される「かた焼きそば(揚げ焼きそば)」と長崎発祥の「皿うどん」は、パリパリに揚げた麺にあんがかかっているという点は同じですが、かた焼きそばは醤油または塩で濃いめに、皿うどんは塩ベースであっさりと味付けされている点で違いがあります。この違いを知っていると、皿うどんにはソース、かた焼きそばには酢とからしというように、ツウな使い分けができますね!
普段と違う組み合わせを試してみよう
具材がたっぷり入ったちゃんぽんは、途中で好きな調味料を加えると最後まで飽きずにおいしく食べられます。調味料を一度にたくさん入れると本来のおいしさが損なわれてしまうので、味を確認しながら少しずつ入れてみましょう。
冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、「お水がいらない 長崎ちゃんぽん発祥の店四海樓」を販売しています。まろやかで深みのあるスープにお好みの調味料、スパイスを加えて、普段とは違う風味を楽しんでみてはいかがでしょうか?