日本には、特定の地域で生産され、古くから郷土料理の具材として親しまれてきた「地方野菜」が各地に存在します。京都の九条ねぎや聖護院大根、東京の練馬大根や谷中生姜はその代表例です。

大量生産が求められる時代において、地方野菜の生産量は減少していました。しかし、地産地消や地域のブランド戦略が活発化する昨今、再び地方野菜に注目が集まっています。今回はぬめりと甘みが特徴の「九条ねぎ」を使って、おいしいうどん料理を作るレシピをご紹介しましょう!

shutterstock_1048935227.jpg

京野菜・加賀野菜とは?

京料理とともに発展し、地方野菜のなかでも屈指のブランド力を持っているのが京野菜です。京都府が「京の伝統野菜」または「京の伝統野菜に準じるもの」として認証する野菜には、千枚漬けの材料になる「聖護院かぶ」や、辛みがない「万願寺とうがらし」など全国的に有名な品種も少なくありません。京野菜には、一般野菜にはない独特の味や香り、彩りがあり、近年の研究では健康維持に役立つ機能性成分が豊富に含まれることも明らかになってきました。

一方、上品で特別なイメージを持つ京野菜に対抗するかのように、めきめきと人気を拡大しているのが石川県金沢市の加賀野菜です。葉裏の赤紫色が鮮やかな「金時草」は、江戸時代に熊本から伝わったものですが、今では栄養価の高い野菜として加賀野菜の人気を牽引しています。ほかにも五郎島金時の名でも流通する「五郎島さつまいも」や煮物向きの「加賀太きゅうり」など魅力的な野菜が勢ぞろい。個性あふれる加賀野菜は今後も認知度を高めていくでしょう。

地方野菜のおいしさ

形も味も個性的な地方野菜は、見た目が不均一、手間がかかるという理由で生産量が減少していた時代もありましたが、全国にその魅力を発信したいほどの名産品が多いのが特徴です。今回は、そのなかでも特にうどんとの縁が深い野菜をご紹介します。

■うどんの材料にもなる!加賀れんこん

shutterstock_193103786.jpg

加賀れんこんは、金沢市内の小坂地区や河北潟地区などで栽培される、太くて節間の短いれんこんです。でんぷん質が多く粘りけが強いため、煮物や天ぷらはもちろん、すりおろしてお餅状に丸めた伝統料理「はす蒸し」にしてもおいしく食べられます。

加賀れんこんはモチモチの食感を活かして、地元ではうどんにも加工されています。食物繊維、ビタミンC、カリウム、鉄といった栄養も豊富なので、食欲がない日もおいしく栄養補給ができそうです。

■うどんのアクセントに!九条ねぎ

b7258bc9c5ef68b8a2bcd4ac49e5ae10_s.jpg

九条ねぎは、緑の葉を食べる葉ねぎ(青ねぎ)の代表格として、その知名度を全国に広げた京野菜です。色が濃い「九条太ねぎ」と淡い緑色の「九条細ねぎ」の2系統があり、地元では料理や好みによって使い分けられています。ぬめりと甘みがある九条ねぎは、鍋物や煮物、すき焼きで食べると絶品です。細かく刻んで薬味にしても、その香りを存分に楽しめるでしょう。

九条ねぎたっぷり!あんかけうどんのレシピ

九条ねぎは、他のねぎにはない「ぬめり」が大きな特徴です。九条ねぎをうどんに添えるときは、大きめの斜め切りで香りと甘みを堪能するのがよいでしょう。

19年4月分_九条ねぎ_レシピ.jpg

まとめ

九条ねぎや加賀れんこんなど、個性的な地方野菜は全国各地に存在します。旅先で見慣れない野菜に出会ったら、お土産に買ってみてはいかがでしょうか? 独特の食感や香りが病みつきになるかもしれません。

冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、「お水がいらない 九条ねぎとお揚げの京風うどん」を販売しています。京風おだしを使用してすっきりと仕上げたうどんを、ぜひご家庭でご賞味ください。

18京風うどんシズル.jpg


キンレイのオンラインショップはこちら