東京から新幹線で約60分、栃木県のほぼ中央に位置する高根沢町。皇室の台所と称される「宮内庁御料牧場」を擁し、天然温泉にも恵まれた高根沢町では、近年、ある出来事をきっかけに「高根沢ちゃんぽん」というご当地グルメが誕生し、めん好きの間で話題となっています。

数多くの料理の中から、高根沢町がちゃんぽんに目をつけた理由は一体何だったのでしょうか? 今回は高根沢ちゃんぽん誕生の歴史とそのおいしさの秘密を紐解いていきましょう。

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栃木県発祥の「高根沢ちゃんぽん」とは?

高根沢ちゃんぽんは、高根沢町とちゃんぽんの本場である長崎県雲仙市が2012年2月に「災害時における相互応援協定」を結んだことをきっかけに開発されたご当地グルメです。高根沢ちゃんぽんは高根沢町の野菜をふんだんに使ったスープに、ちゃんぽん用麺を合わせるのが特徴で、現在までに全5種類の高根沢ちゃんぽんが開発されています。

高根沢ちゃんぽんのスタンダードとして親しまれているのは、高根沢の田園風景をイメージした「高根沢ちゃんぽん 緑」。高根沢産の小松菜ペーストと豆乳を使用して作られたスープはヘルシーさが売りで、町が出資する温泉施設や町内の飲食店で人気メニューとなっています。

全国的なブレイク間近?高根沢ちゃんぽんの魅力

■バリエーション豊かな期間限定ちゃんぽん

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高根沢ちゃんぽんには、通年販売されている「高根沢ちゃんぽん 緑」のほかに、ある期間しか食べることのできない限定色が3つ存在します。夏季に販売される「高根沢ちゃんぽん 赤」はトマトベースのイタリアンなテイストが特徴。赤色で酸味のきいたスープが食欲をそそります。冬季限定で販売される「高根沢ちゃんぽん 白」はクリームチーズなどをベースにしたスープの濃厚な味わいが、寒い日にピッタリなのだとか。

春に販売されるかぼちゃベースの「高根沢ちゃんぽん 黄」からは、高根沢ちゃんぽんの成長とあくなき探究心が感じられます。このように、季節に応じてさまざまな味が楽しめるのも高根沢ちゃんぽんの大きな魅力です。

■5周年を記念した特別メニュー「高根沢ちゃんぽん 金」

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2017年5月には、高根沢ちゃんぽん5周年と、高根沢ちゃんぽんの開発に関わった施設「元気あっぷむら」の20周年を記念し、地元の金ゴマをスープに使用した「高根沢ちゃんぽん 金」が30食限定で販売されました。「高根沢ちゃんぽん 金」は金ゴマの気品あふれる香りと、高根沢町産の野菜がお互いの味を引き立て合う、すっきりとした味わいが特徴です。

実際の販売に先がけて開催した報道向け試食会では、試食をした人のうちの半分以上がスープまで飲み干す好評ぶりだったとか。その人気を受けて、当初は1日限りのメニューだった「高根沢ちゃんぽん 金」は、同年10月に元気あっぷむらで再販されました。もしかしたら今後も復活する機会があるかもしれませんね!

高根沢ちゃんぽんは、町が出資する温泉施設「高根沢町元気あっぷむら」の大広間をはじめ、町内の飲食店で食べることができます。ちゃんぽん好きの方は、ぜひ高根沢町に足を運んで、豊かな自然とちゃんぽんのおいしさを満喫しましょう。

また、高根沢ちゃんぽんは、全国区でのブレイクを目指して全国各地で開催される「ご当地ちゃんぽん」イベントにも出店しているそうです。フードイベントで見かけたら、ぜひ食べてみたいですね。

まとめ

高根沢ちゃんぽんには5つの種類があり、時期によって食べられるメニューが異なります。どれも高根沢町自慢の野菜と、ちゃんぽん本来のマイルドな風味を同時に楽しめるとあって、今後は高根沢町内だけでなく、全国的にファンを増やしていくでしょう。

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