今回のコラムでは、ちゃんぽんうどんに合わせたい「きのこ類」に着目。ちゃんぽんうどんに合うきのこの種類や、きのこの下準備方法について詳しくご説明します。

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ちゃんぽんうどんで活躍するきのこの種類

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日本人から愛され続けている具だくさんのちゃんぽん。この「ちゃんぽん」という呼び名がついた背景には、さまざまな説があります。中でも、「ご飯を食べる」という意味の中国語、「吃飯(シャポンまたはセッポン)」が、長崎人の耳に入るようになり、次第に「ちゃんぽん」と言われるようになったのでは、という説が有力です。ちゃんぽんが具だくさんなのは、その名の由来からきているのかもしれませんね。具材は主に、豚肉やシーフード、キャベツやもやし、にんじん、かまぼこなど。そんな数ある具材の中でも欠かせないのが、「きのこ類」です。ちゃんぽんにしいたけやきくらげ、えのきを入れると風味がよくなるだけでなく、触感も豊かになるので、きのこ類はまさにちゃんぽんの名脇役といえます。以下では、「ちゃんぽんと相性がいい」おすすめのきのこ類をご紹介します。

■これはマスト!「きくらげ」

白いスープの中に浮かぶ「きくらげ」。しっかりとした歯ごたえが特徴のきくらげには、ゴボウの3倍ともいわれる食物繊維や、ビタミンDが豊富に含まれています。整腸効果が高いとされているので、便秘が気になる女性は積極的に取り入れたいですね。

■実は相性がいい「しいたけ」

きくらげに加え、おすすめしたいのは「しいたけ」です。カルシウムの吸収を高める効能にも期待されています。ちゃんぽんに入れるときは、石づきを切り落とし、細切りにして投入しましょう。食べやすさに加え、しいたけの風味がちゃんぽんの汁に出て味わい深くなります。

■味がしみ込む「エリンギ」

コリコリとした食感がたまらない「エリンギ」。きくらげ同様、食物繊維が豊富に含まれているため、便秘予防が期待できます。エリンギをあらかじめ細切りにして食べやすいサイズにカットし、軽くバターで炒めてからちゃんぽんに投入するとまろやかな味が楽しめますよ。

干ししいたけときくらげの戻し方

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きくらげやしいたけの中には乾燥しているタイプもあり、「冷水で戻したほうがいいのか、お湯で戻した方がいいのかわからない......」と悩む方もいるかもしれません。実は、水で戻した方が旨味や栄養素が逃げにくいといわれています。ここからは、干ししいたけときくらげの戻し方をそれぞれご説明します。

■干ししいたけ

まずしいたけを流水で軽く洗い流し、容器に入れます。容器はタッパーや、ファスナー付きのものがおすすめです。容器に入れたら、たっぷりと水を入れましょう。冷水で戻すことにより、旨味成分の「グア二ル酸」が多く出ます。この成分が最大限に出るのが戻し始めてから5時間前後といわれているので、6時間ほど水につけておきましょう。その際は、冷蔵庫に入れてじっくりと戻していくのがポイントです。

■きくらげ

「時短を意識するならぬるま湯」といわれていますが、きくらげ本来の旨味を外に逃がさないためには、やはり水がおすすめです。戻し方は、たっぷりの水に乾燥きくらげを入れるだけ。ここでポイントとなるのは、「6時間水につけて戻す」ことです。6時間以上水につけると、水分を吸収しすぎて柔らかくなり、歯ごたえがなくなってしまうので注意が必要です。生きくらげの場合は、熱湯で1~2分湯通しすると、よりコリコリとした食感を楽しむことができます。

市販のきのこは洗わない?

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市販のきのこを購入した際、調理をするときに"洗う派"と、"洗わない派"に分かれるところかと思います。「土や虫などが付いたまま調理はしたくない」という方もいるかもしれませんが、実はきのこの種類によっては洗わないほうがいいものも存在します。生きくらげは熱湯で湯通しをしたほうが食感を楽しめますが、しいたけやエリンギは洗うことで旨味成分や栄養が逃げてしまう恐れがあるため、洗わずにカットしたものを使うといいでしょう。

反対に洗ったほうがいいとされるきのこは、独特のぬめりがあるナメコや、生で食べるマッシュルーム。ナメコのぬめりが酸っぱいと感じる方もいるため、その場合はサッと洗って調理しましょう。

まとめ

古くから親しまれるちゃんぽんのおいしさを引き出すのに、きのこ類は欠かせない具材の一つです。きくらげやエリンギ、しいたけをバターで炒めて、ほかの野菜と併せてトッピングすると、まろやかで栄養満点の一品が完成します。

ちゃんぽんの麺に冷凍うどんを代用してもおいしく仕上がります。しっかりとした歯ごたえのある食感を楽しみたい方は、モチモチの食感の冷凍うどんと歯ごたえがいいきのこ類を合わせてみてくださいね。冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイのオンラインショップでは、「お水がいらない 長崎ちゃんぽん発祥の店四海樓」がラインナップされています。この機会にぜひチェックしてみてください。

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