料理の旨味を引き出してくれる日本酒は、天ぷらやそば、うどんにまで合う万能酒です。そんな日本酒には、4つのタイプが存在します。そこで今回は、知られざる日本酒の歴史や製造工程、うどんと相性のいい日本酒の種類をご紹介します。

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実はうどんと相性のいい「日本酒」の歴史

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日本酒は和食だけでなく、意外にも洋食の料理との相性も良好。その懐の深さから、日本人だけでなく外国人の口にも合い、海外では「SAKE」の愛称で親しまれています。なかでも、うどん・そばと一緒に日本酒をたしなみながら食すことで、素材の味がより引き立ちます。

そんな日本人の"ソウル酒"である「日本酒」が誕生したのは、弥生時代といわれています。酒造りが始まった時代について詳しい文献などは残されていませんが、中国で3世紀に書かれた『魏志東夷伝』には、「日本人には酒をたしなむ風習がある」と記されています。そのため、その時代以前の水稲農耕が伝わった弥生時代に酒造りが始まっていたのでは、という説が有力のようです。

■日本酒の製造工程

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日本酒の原料は、米、米麹、水。これらをアルコール発酵させることで日本酒ができます。飲用の日本酒造りは、精米した米の外側を3分の1または3分の2ほど削ることから始まります。削った米を蒸したら米麹と混ぜ合わせ、水を投入。その後、酵母を入れたタンクに仕込みます。仕込みは、3回に分けて行う「三段仕込み」が一般的です。3回に分けて仕込むことで、徐々に発酵していきます。この状態を「もろみ」と呼び、発酵中はブクブクと泡立つのが特徴です。

発酵すると麹が活発に動いて酵素を生み出します。酵素がでんぷんを糖分に変え、酵母がその糖分をアルコールと炭酸ガスにしていきます。もろみ1ccの中には約1憶の酵母が増殖するそうです。約3週間前後で、糖分がアルコールに変わり、発酵が終了します。もろみを絞ってできたものが新酒です。新酒のアルコール度数は約20%と高めですが、出荷する際に水を加えるため、15%ほどに抑えられて飲みやすい口当たりになります。

うどんに合う日本酒の種類

日本酒には、大きく分けて4つのタイプが存在します。以下ではそれぞれの特徴を見てみましょう。

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■うどんにおすすめの日本酒は、醇酒!

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うどんと相性のいい日本酒のタイプは「醇酒」です。「うどんに合う酒」と名付けられた純米酒は、うどんの名所、香川県が生み出した自慢の一品。"うどん×日本酒"を結びつける機会が少なかったことから、そのイメージを確立しようとプロデュースされたお酒です。

うどんにしみ込んだ甘味汁と、純米酒独特の深みのある味わいがマッチし、上品な舌触りに。純米酒はアルコール度数が15~17度とやや強いため、少量をたしなみながらうどんを食す、という食べ方がおすすめです。天ぷらうどんや、煮込みうどんといった味の濃いうどんにもピッタリ。日本酒の味が物足りないと感じる方は、熟酒系の日本酒をセレクトしてみてもいいですね。

まとめ

古くから日本人に愛されている日本酒は、うどんとの相性も抜群です。「味の強い日本酒が苦手......」という方は、フルーティーな味わいが特徴の薫酒と併せてうどん料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。ぜひご自身のお好みに合わせて日本酒をセレクトしてみてくださいね。

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