家庭料理で使う油には、サラダ油、ごま油、オリーブオイルなどがあります。ごま油やオリーブオイルは料理の隠し味としても使えますが、香りや味の主張が強いので、どんな料理に合わせたらいいか悩むことも多いのではないでしょうか?

一口にごま油、オリーブオイルといっても、製法によってその種類は細分化されています。今回はそれぞれの油の特徴から、うどん料理においしく取り入れる方法を考えていきましょう。

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「ごま油」と「オリーブオイル」、それぞれの特徴

和食や中華、韓国料理などの香りづけには欠かせないごま油。琥珀色をしているものが主流ですが、この色はごまを焙煎することでつく色です。ごま油のなかには、焙煎しないごまから作られる無色の「太白ごま油」もありますが、こちらはクセがないのでクッキーやパウンドケーキといったお菓子作りにも使用できます。

ごま油はアジアの料理で多く使われているのに対し、オリーブオイルは主にパスタやマリネなどの地中海料理で使われるオイルです。オリーブ果実由来のフレッシュな黄緑色は、料理の彩りにもぴったり。意外にも和食との相性がよいので、きんぴらごぼうや煮物などに使ってみてはいかがでしょうか?

■ごま油の製法と栄養価

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一般的なごま油は、ごまに強い圧力をかけることで油を搾油する「圧搾法」によって作られます。圧搾法は、ごまの豊かな風味をしっかりと引き出せる手法です。ほかには、溶剤を使用しごまから油を溶かしだす「抽出法」や、昔ながらの「玉締め機」を使ってごまを圧搾し、より繊細な味を引き出す「玉締めしぼり」などの製法があります。

ごま油の主成分は、LDL(悪玉)コレステロールの上昇を抑えるといわれている「オレイン酸」、血中コレステロールを下げる働きがあるといわれる「リノール酸」といった不飽和脂肪酸です。リノール酸は体内で合成できない脂肪酸ですが、過剰摂取で肥満を招くことがあるので料理に使う際は適量を心掛けましょう。

ごま油はセサミン、セサモリン、セサモールといった抗酸化物質を含んでおり、体内の余分な活性酸素を排除する効果も期待できます。

■オリーブオイルの製法と栄養価

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オリーブオイルはごま油と同様、オリーブの実をすりつぶし、圧搾機で油を搾りだす「圧搾法」で作られるのが一般的です。圧搾法はオリーブオイル製法のうち最も歴史が長く、風味や栄養価などオリーブ本来の特長を活かす手法ともいわれています。ほかには、ペースト状のオリーブを遠心分離器にかける製法や、電極を利用して化学的にオイル分を引き付ける方法もあります。

以上のような方法で圧搾した一番搾りのオイルを「バージンオリーブオイル」と呼び、ここから品質によって4つの等級で分けられます。輸入食品店やスーパーで目にする「エキストラバージンオリーブオイル」は最高品質のカテゴリーです。

オリーブオイルは、そのほとんどが不飽和脂肪酸のオレイン酸で構成され、悪玉コレステロールを減少させる効果があるといわれています。炒め物では、サラダ油の代わりにオリーブオイルを使うと、あっさりとした軽い味わいに仕上がるでしょう。また、バージンオリーブオイルには抗酸化物質であるポリフェノールも含まれており、心臓や血管の病気を予防する効果も期待できます。

油を使い分けて、美味しいうどん料理を作ろう

それぞれの油の特徴を知って使い分ければ、うどん料理がもっとおいしくなります。いつものうどんにオイルをちょい足しして、ワンランク上のうどん料理を目指してみませんか?

■焼うどん、ぶっかけうどんに「ごま油」

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焼うどんには香ばしい風味のごま油がぴったりです。サラダ油で炒めるよりも香ばしさがアップして、箸がどんどん進みます。

暑い日に食べたくなる冷たいぶっかけうどんにも、少しだけごま油をプラス。ネギ、鰹節、みょうがなどの薬味を添えれば、食欲がない日もガツガツ食べられそうです。

■サラダうどん、釜玉うどんに「オリーブオイル」

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レタス、トマト、アボカド、ツナ缶などを乗せたサラダうどんには、オリーブオイルのフレッシュな香りがマッチします。つゆにオリーブオイルを少し加えるだけで、口当たりもよりまろやかに。

釜玉うどんには、ごま油もオリーブオイルも両方合うので、気分に合わせて食べ比べてみてはいかがでしょうか。ゆでたうどんに卵と醤油、そしてオイルをかけるだけなので、料理が億劫なときにもおすすめです。

まとめ

ごま油やオリーブオイルは、うどん料理のアレンジで活躍します。ご紹介した組み合わせ以外もぜひ試してみてくださいね!

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