子どもからお年寄りまで広く愛されるカニ。冬はとくにカニがおいしい時期なので、ご家庭でも食べる機会があるのではないでしょうか。しかし、カニを食べるには固い殻を割って身をかき出さなければならず、細い足や、殻の奥の身はつい残ってしまいがち。

そんなとき、カニの殻を細かく切って出汁をとれば、そのおいしさを余すことなく堪能できます! 今回はカニの殻を使って、上品な出汁をとる方法をご紹介しましょう。

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冬が旬!カニを味わい尽くすには?

冬は越前ガニや松葉ガニなど、全国各地でおいしいカニが水揚げされる季節。年末年始のごちそう用にブランドカニを取り寄せるご家庭も多いのではないでしょうか? カニはおいしいだけでなく、亜鉛やビタミンEなど日頃の食事で不足しがちな栄養素を多く含んでいます。カニには身体の余分な熱をとり、血液を浄化する効果が期待できるので、体調を崩しやすい冬には進んで摂取したい食材といえるでしょう。

カニは身と味噌を食べたら捨ててしまう方がほとんどですが、実は殻の部分にもおいしさや栄養がたくさん詰まっています。カニを茹でると殻が赤く発色するのは、天然の色素であるアスタキサンチンが豊富に含まれているから。アスタキサンチンは筋肉疲労の回復が期待できる、サプリメントの成分にもなっている貴重な栄養素です。この冬は、カニのおいしさや栄養を無駄なく味わうために、殻から出汁をとって料理に活用しましょう!

■カニの殻から出汁をとる方法

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カニの殻の茹で汁は、出汁として再利用できます。出汁をとる手順は以下の通りです。

1:カニの殻を洗い、キッチンバサミでできるだけ細かく砕く
肩肉(足の付け根)の部分はとくに細かく切ることで、旨味が溶け出しやすくなります。

2:砕いた殻をフライパンに入れ、長ねぎの青い部分とショウガ、お酒と一緒に炒める
炒めることでカニの香ばしさが増し、甲殻類好きにはたまらない味わいに。

3:鍋に移したら、殻が浸るくらいの水を入れて30分~1時間ほど煮込む
このとき昆布を一緒に入れて煮込むとうまみが増します。

4:最後にキッチンペーパーや網で出汁をこして完成
細かくなった殻はキッチンペーパーでくるんだまま捨てられるので処理も簡単です!

カニの出汁で料理をおいしくアレンジ

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カニの殻からとった出汁はみそ汁、炊き込みご飯、茶わん蒸しなど和食の隠し味に最適です。鼻に抜けるカニの香ばしさが料亭のような上品な味を演出してくれるでしょう。カニの出汁は水の代わりに料理に使うだけなので、シチューやスープパスタなど洋風の料理にも応用できます。アイディア次第で料理の幅が広がりますね。

もちろん、うどんのつゆに使えばいつもの冷凍うどんも華やかな味わいに。カニのおいしさを活かすために、白醤油や塩でシンプルに味をつけましょう。白髪ねぎを添えて味に変化をつけてもいいですね。

■カニ出汁を使うときの注意点

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出汁は時間が経つと劣化するので、なるべく早いうちに消費しましょう。すぐに使い切れない場合は冷蔵庫で保存し、2~3日で使い切ってください。殻をハサミで細かく切る際は少し力がいるので、勢い余ってケガをしないよう注意しましょう。

また、カニは食物アレルギーの症例が多い「特定原材料7品目」のひとつです。料理の見た目だけではカニが使われていることがわからないので、カニ出汁を料理に使うときはアレルギーのある人がいないかよく確認しましょう。

まとめ

カニの殻から出汁をとれば、カニのおいしさを味わい尽くせるだけでなく、ごみの量も減って一石二鳥です! ご自宅でカニを食べる機会には、ぜひ試してみてくださいね。

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