「味覚狩り」や「秋祭り」など、レジャーを満喫できる爽やかで過ごしやすい日が増えてきましたね。10月中旬以降は各地で紅葉が始まり、鮮やかな赤・黄色に染まった景色が楽しめる季節でもあります。

今回はそんな時期に合わせ、10月26日の「きしめんの日」にスポットを当てます。きしめん日の歴史や由来をはじめ、うどんときしめんの違いなどをご紹介します。冷凍うどんのことがもっと好きになる、「うどんの豆知識」第9弾のスタートです。

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「きしめんの日」を知っていますか?

生めん類の製造業者団体「愛知県製麺工業協同組合」は、食欲の秋にちなんだ10月と、きしめんの特徴である「つるつる感」を「2(つ)」と「6(る)」に置き換え、平成20年より10月26日を「きしめんの日」に制定しました。愛知県では名物のきしめんをアピールするさまざまな活動が行われています。そんなきしめんは、"名古屋めし"の中で最も古くからある食べ物。「愛知県きしめん普及委員会」では「きしめんミニ検定」を行うなど、歴史と伝統のあるきしめんの普及に努めています。

■うどんとの違いって?

きしめんは平打ちにしたうどんを指し、めんの形状が薄く幅広いのが特徴。関東では「ひもかわ」とも呼ばれています。一般的なうどんとの違いは、小麦粉を練るときの塩水の濃度と、使用するめん棒の細さ。製法上では通常のうどんの1.5倍以上の塩水を使います。 (※最近では塩分濃度を減らすところもあるようです。)

きしめん打ちに使用するめん棒は「直径1.2~1.4cm」「長さ90cm」。「直径2~3cm」「長さ94~110cm」のうどん打ちのめん棒に比べて細いものを使用する理由は、きしめんには粉を練る際の塩水の塩分が高く生地が硬いという特徴があり、硬い生地を薄く延ばすには強い力が加わりやすい細いめん棒のほうが使いやすいためです。

■「うどん」と「きしめん」の見分け方

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JAS規格・乾めん類品質表示基準によると、乾めんに該当する「うどん」「きしめん」は、めんの太さの違いによって分類されています。ちなみに、「名古屋きしめん」が食べられる名古屋のお店の多くは、幅7~8mmで厚さ1mmが一般的といわれています。

■きしめんは「汁」で決まる!

「愛知県めんるい組合」のホームページによれば、名古屋名物きしめんの汁にはパンチの効いた濃い味が特徴のムロアジの節(ふし)から取った出汁を使うのが一般的。醤油には、ほぼ大豆で作られた「たまり」を使います。刺身用のたまり醤油ではなく、アミノ酸などの旨味成分がより多く含まれた専用のたまり醤油を使用し、濃厚な汁に仕上げます。表面積が大きく味が薄くなりやすい幅広のきしめんの特徴に合わせて作られたこれらの汁には、先人たちの知恵や伝統が受け継がれています。

つやつやとしていて透明感がある麺に、つるっとしたなめらかなのどごし。そして歯ごたえのある強いコシが特徴のきしめんは、時代を超えて先人たちの生活に根付いている伝統ある「日本食」の一つといえそうです。

まとめ

いかがでしたか? 今回、第8弾に続いてうどん愛が深まる豆知識をご紹介しました。思わず家族や友達、同僚に話したくなるようなうどんの豆知識をこれからもどんどん紹介していきますので、ぜひチェックしてくださいね。

うどんがもっと好きになる!うどんの豆知識 ~第1弾~
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