冷凍うどんを使っておいしいうどん料理をつくるとき、具材には何を選びますか? ネギやかまぼこ、天かすに薬味など、お好みに合わせてアレンジできるのがうどんの魅力ですよね。でも、もし冷蔵庫にめぼしい具材がなかったら......。そんなときは、残っている食材に注目すると思いがけない発見があるかもしれません。

今回は、冷凍うどんをおいしく食べるための工夫として、「サルベージ」にフォーカスします。「そもそもサルベージって何?」というところからご説明しますね。

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よく聞くけど...サルベージって何?

サルベージ(salvage)とは、直訳すると「海難救助」「引き上げ作業」のこと。フードサルベージは「フードロス(食品ロス)を救う」といった意味を持つ言葉です。フードロスの問題が世界の共通言語として認識されて久しいですが、そのキッカケとして各家庭でも食材をできる限り捨てずに大切にしていくという考えが今、再注目されています。

日本でもフードサルベージの活動が行われており、企業や行政と一緒にアクションを起こすべく一般社団法人も立ち上がっています。家庭のフードロスを少なくすることから「料理への意識」や「食材の買い方&使い方」の意識改革を目指しています。また、家庭に眠っているフードロス予備軍の食材を参加者が持ち寄り、その場でシェフが豪華な食事をつくり、参加者同士でおいしく食べるシェアパーティも開催されています。

サルベージ料理は家庭でも応用することができます。中途半端に余ってしまった食材を使い切ることができればエコでお財布にもやさしく、しかもバライティ豊かな食材を使うことで栄養バランスの向上も期待できるというワケです。

食材のなかには、すべて使い切ることが難しいものもありますよね。缶詰や調味料などは、賞味期限が切れて捨ててしまうことも多いのではないでしょうか。このサルベージの考えをもとに、ご自宅に残っている食材をうまく取り入れるだけなので、うどん料理でもぜひチャレンジしてみましょう。

どんな食材がサルベージ料理に向いている?

■使い切れない野菜

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サラダをつくるためにレタスやキャベツ、玉ねぎなどを買っても、一人暮らしの方や不規則な仕事をしている方にとって使い切るのは一苦労。冷蔵庫に入れたまま、いつの間にか傷んでしまっていることも......。中途半端に残った野菜は、思い切って全部うどんに入れてしまいましょう。「合わない野菜はない」といえるほど、うどんは懐の深い万能選手です。

■缶詰類

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ツナ缶などの缶詰類は、たいてい何個かセットになって売られているもの。日持ちするものが多いとはいえ、すべて使い切るのは時間がかかりますよね。冷凍うどんを食べる頻度が高ければ、気付いたら賞味期限が切れていた......なんてこともなくなるでしょう。ツナ缶はサラダうどん、魚類の缶詰は焼きうどんの具材に使うなど、工夫一つでアレンジがグンと広がります。

■乾物や調味料

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これまた使い切りが難しい海苔や鰹節などの乾物類。これからの時期はぶっかけうどんやサラダうどん、釜玉うどんなどのトッピングにオススメです。醤油やみりん、薬味などの調味料もうどん料理には欠かせません。これらプラスαを加えるだけで、うどんの旨みやおいしさがグッと引き立ちます。

食材ごとに味の要素や材料を分解しよう

サルベージ料理を考えるコツは、残っている食材ごとに味や材料を分解してみることがポイントです。たとえば、昆布の旨味はうどんの出汁に、梅干しなどの酸味は梅肉和えのサッパリうどん料理に。さらに天かすに見立てて湿気ってしまったせんべいを砕いてトッピングするというのも一つの方法です。固定概念を取り払い、目の前にある食材をどう活かすかを考えることが重要なのです。サルベージは、ある種の創作料理といえるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか? 今回は「サルベージでつくれるうどん料理」についてご紹介しました。手軽につくれる冷凍うどんに合う食材は、意外と冷蔵庫に眠っているものです。食材を活かすサルベージの考えをもとに、冷凍うどん料理のアレンジを広げてみてはいかがでしょう。また、一から用意するのが面倒なときは、市販の具付き冷凍うどんのトッピングやアレンジとしてサルベージ食材を使うのもいいですね。ちょっと豪華で、味のアクセントも楽しめますよ。

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