手軽に調理できるうどんは、年間を通して多くの方に親しまれています。そんなうどんにはどんな歴史があるのでしょうか。今回は、うどん好きなら気になる「うどんにまつわる雑学」をご紹介します。

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小麦粉に少量の塩水を加えて打ち、それを麺状にしたのが「うどん」です。その歴史は古く、日本では奈良時代から親しまれているという説もあります。

カンタンに調理でき、いろいろなアレンジができることから、季節を問わず多くの方から親しまれるうどん。今回は、うどんがもっと好きになる「うどんの豆知識」をピックアップしてご紹介します。


うどんのルーツは?

諸説あるようですが、奈良時代に中国から伝来した「こんとん」を起源とする説が有力とされています。小麦粉で作られた団子のようなこんとんを温かい汁に入れ、それを食べるようになったのが始まりなのだとか。また讃岐地方には、遣唐使とともに中国に渡った空海がうどんの文化を日本に広めたという逸話もあるようです。

現在のようにカツオ出汁と醤油で味付けした汁でうどんが食べられるようになったのは、醤油が庶民の手に渡るようになった元禄時代(1688年~)以降。その頃から、うどんは日本中で愛され続けているんですね。


「きつね」と「たぬき」の違いは?

きつねうどんは、かけうどんの上に薄揚げを具としてのせたもの。一方のたぬきうどんは、揚げ玉(天かす)を具としてのせたもの......と思っていませんか? 実は、これは関東地方での認識。関西では、薄揚げがのったうどんが「きつね」で、薄揚げが載った蕎麦を「たぬき」と呼びます。さらに、京都ではあんかけ入りのうどん・蕎麦を「たぬき」と呼ぶなど、地方によって呼び方や中身まで変わるようです。旅行などでうどん屋さんを訪れた際は、ちょっと気をつけてオーダーした方がよさそうですね。

赤と緑でお馴染みのカップ麺には、関東バージョンと関西バージョンがあるそうです。具は共通ですが、汁の濃さに違いがあるようです。

関東バージョン:濃い口醤油で味付けされた汁で、黒っぽい濃い色が特徴
関西バージョン:かけ汁をお吸い物のように楽しむという習慣から、薄口醤油を使用

このように、同じ日本のうどんでも日常生活の違いによって呼び方からかけ汁まで違うということがあるんですね。

ちなみに、冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイでは、関西だしの本格派「きつねうどん」がラインナップしています。ぜひチェックしてみてくださいね。


日本の三大うどんとは?

日本には「三大うどん」と呼ばれているうどんがあります。これも諸説ありますが、一般的には香川県の讃岐うどんや秋田県の稲庭うどん、群馬県の水沢うどんの3つを三大うどんといいます(長崎県の五島うどん、富山県の氷見うどんなどが入る説もあります)。ここでは、讃岐うどんと稲庭うどん、そして水沢うどんにフォーカスします。


■讃岐うどん

「うどん県」とも呼ばれる香川県の讃岐うどんは、やや太めの麺と強いコシが特徴的。昔は生地を足で踏む製法が主流だったようですが、衛生面の問題から現在は手打ちが主流となっています。かけうどん、ぶっかけ、釜玉などのメニューが人気です。


■稲庭うどん

秋田県の稲庭うどんは、地元のきれいな水と小麦粉を使用して作られた生地を干す製法から生まれた、細くツルツルとしたのどごしが特徴のうどんです。2本のかけ棒で細く均一に伸ばす行程を含むことで、ツヤとコシ、ほどよいのどごしが楽しめます。冷やしうどん、カレーうどん、鍋焼きうどんなどの食べ方が人気です。


■水沢うどん

群馬県の伊香保町で誕生したといわれる水沢うどんは、小麦と塩、水沢の水を使用して作られています。長時間にわたって生地を寝かせることで、強いコシと弾力のある麺が完成します。冷やしうどんにしたりタレにつけたりして食べるのが主流で、冬場は温かいタレで食べるのがツウです。


まとめ

全国各地にオリジナルなうどんや食べ方があります。それこそが、うどんが日本のソウルフードといえる理由。うどん好きなら全国のご当地うどんを食べてみたくなりますよね。

冷凍うどんなどの食品製造・販売を行うキンレイでは、いろんな種類の冷凍うどんセットを豊富に取りそろえているため、家にいながらにして本格「関西だしの鍋焼きうどん」や「名古屋風味噌煮込みうどん」を味わうことができます。ぜひお試しください。

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