TOP > うどん研究家蓮見壽氏の手打ちうどん教室レポート

大盛況で幕を閉じた「udon fantasista 2011」。期間中に開催された「手打ちうどん教室」に潜入! 小麦粉がいつも食べているうどんに、どうやって変わっていくのか…。 だれでも簡単にできる手打ちうどんの魅力をダイジェストでご紹介します!

蓮見壽さん
蓮見壽さん
寿庵研究所代表。
講師をはじめ、うどん研究家としてメディアでも活動中。 生活総合情報サイト「オールアバウト」では“うどんガイド”を務める。2012年1月には、さいたま市・北区に「手打饂飩 寿庵」をオープン予定。
http://www.udon-labo.com/
会場風景

小麦粉(中力粉)はダマがなくなるようにふるっておくと、塩水がなじみやすくなります。

塩水を2~3回に分けて入れます。小麦粉を塩水にかぶせるように、優しくかきまぜるのがポイント。耳たぶくらいの硬さが目安です。

ココでこねるのはNG。持ちやすいようにまとめる、くらいの気持ちで。ビニール袋に入れて10分ほど寝かせます。

ビニールシートに生地をはさんで(ビニール袋に入れてもOK)足踏みします。「のびたら、たたんで、また足踏み」を、表面がツルツルになるまで5~7回繰り返す。生地が何層にも重なっていくことでコシが出るのだそう。

足踏みしながら四角形になるように形を整えていきます。塩水と小麦粉がよくまざり、グルテンができることで表面がなめらかに。

生地の角を折り込んで丸めていきます。その後、ビニール袋に入れて最低でも30分寝かせると生地がつややかに(目安:夏場は1時間、冬場は3時間)。 

生地を寝かせている間に…

生地を寝かせている間に、生地では科学的にどんなことが起きているのか?うどん博士として名高い、香川大学名誉教授・三木英三氏の講演がありました。

スライドを使った講義さながらの風景。うどんはゆでた後、時間がたつほどにコシが低下。原因は「でんぷんの老化」と「水分の均一化」が挙げられる。冷凍うどんは、両者の進行をくいとめるので、ゆで上げ直後のコシをキープできる。

小麦粉と水をこねることによりグルテンができる。コシのあるうどんはグルテンがあればこそ。写真は、生地からでんぷんを洗い流して取り出したグルテンで、特有の粘弾性(弾力と粘りをあわせもつ性質)をもつ。

三木教授が食べ歩いた香川の名店の数々。

生地を寝かせている間に…

寝かせた生地に打ち粉(コーンスターチ)をふって、ビニールシートにはさみ、軽く足踏み。1センチくらいの厚さになるまでのばします。

台と生地に打ち粉をふって、麺棒で3~4ミリの厚さにのばします。腕の力だけでなく、体重をのせるようにのばすのがコツ。

手で触ってみて厚いところがないかチェックし、全体を均一の厚さに。切った際、端があまらないように四角形にのばします。

切るときに生地がくっつかないよう打ち粉をふって、10センチくらいの幅に折りたたみます。この大きさで約5人前。

3~4ミリの幅に切ります。包丁を真上から下ろすようにすると◎。

手打ちうどんづくりの中で、いちばん集中する場面。会場には緊張感がみなぎっていました。

寝かしの1時間を入れ、約3時間で手打ちうどんの完成!
ラップで包み、保存袋に入れ、冷凍庫に入れておけば1か月は保存できるそう。